ウクレレを始めたいと考えている方にとって、信頼できるブランドの初心者セットは魅力的な選択肢です。楽器メーカーとして名高いヤマハも、ウクレレ初心者に向けたセットを提供しているのでしょうか?
この記事では、ヤマハのウクレレ初心者セットの有無や、その内容について詳しく探ってみます。
ヤマハのウクレレ初心者セットって売られているの?
ネットで、ヤマハのウクレレ初心者セットを探しても、ヒットしなかったのではないでしょうか。そのはずです。ヤマハのウクレレ初心者セットは売られていません。
ヤマハは現在、ヤマハをブランド名とするウクレレの製造をおこなっていません。2013年6月に発売された、上の写真の4機種が最後だと思われます。
ヤマハは、ヤマハをブランド名とするウクレレの製造はおこなっていませんが、「ギタレレ」というユニークな楽器を展開しています。
ギタレレなら、初心者セットが通販サイトで売られています。
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ギタレレとは何か?その基本情報
「ギタレレ」は、ヤマハの商品名で、同じ構造のものを「レキントギター」「アルトギター」「ミニアコースティックギター」「ミニギター」「グイレレ」などと呼ばれています。
ギタレレは、ギターとウクレレの特徴を併せ持つ、コンパクトな弦楽器です。ヤマハのギタレレの全長は698mmなので、ウクレレのテナーサイズとほぼ同じです。
ギタレレとアコーステックギターの違いは、弦長の違いと、ボディの大きさの違いだけで、ギタレレの演奏方法は、アコギと同じです。
ヤマハ ギタレレ「GL1」の特徴とスペック
ギタレレは通常のギターと同じ6本の弦を持っているため、ウクレレでは表現しにくい和音やアルペジオも弾けます。また、ヤマハのギタレレ「GL1」はウクレレの軽やかで柔らかい音色と、ギターの豊かな表現力を併せ持つため、多彩なサウンドを楽しむことができます。
ギタレレのチューニングは通常のギターとは異なり、「6弦:A(ラ)、5弦:D(レ)、4弦:G(ソ)、3弦:C(ド)、2弦:E(ミ)、1弦:A(ラ)」のチューニングが標準です。
通常のギター(E-A-D-G-B-E)の音程を4度(5フレット分)上げた形になっており、カポタストを5フレットに装着した状態のギターと同じチューニングです。これにより、ギター経験者もすぐに演奏に慣れることができ、独自の高音域が楽しめます。
通常のアコースティックギターよりもはるかに小型なので気軽に持ち運びができ、旅行やアウトドアなどのシチュエーション、あるいは子供用として活躍しています。
GL1のスペック | |
弦長 | 433mm |
表板 | スプルース |
裏・側板 | メランティほか |
ネック | ナトーほか |
指板 | ローズウッド |
指板幅 | 上駒部48mm 胴接合部54mm |
下駒 | ローズウッド |
糸巻 | YTM-01 |
高音弦 | クラシックギター弦 |
低音弦 | クラシックギター弦 |
塗装 | つや消し |
カラー | NT(ナチュラル)、BL(ブラック) TBS(タバコブラウンサンバースト) PB(バーシモンブラウン) |
付属品 | 専用ソフトケース |
価格(税込) | 13,200円 |
※2023年ヤマハ ギターカタログより |
ヤマハはもうウクレレをつくらないの?
2013年、ヤマハミュージックジャパンは、国産のウクレレ「YSU500」「YSU1000」「YCU500」「YCU1000」の発売を開始しましたが、2016年のギターカタログからウクレレの項目がなくなって、現在に至ります。
しかし、2017年、「ロメロ・クリエイションズ」のウクレレの取り扱いを開始し、2023には、アメリカのウクレレメーカである「Cordoba(コルドバ)」を買収しています。
今後は、この2つを軸として、ウクレレの販売を展開していくと思われます。
ヤマハはロメロの日本総輸入販売元
株式会社ヤマハミュージックジャパンは、ウクレレブランド「ロメロ・クリエイションズ」の日本総輸入販売元です。2017年7月に取扱を開始しています。
ロメロ・クリエイションズについて
ロメロ・クリエイションズは、世界的に著名なクラシック・ギタリストPepe Romero Sr.(ペペ・ロメロ・シニア)を父に持つPepe Romero(ペペ・ロメロ)が創設したギターブランドです。
カリフォルニアを拠点に、高い技術と独創的なデザインで知られるウクレレやギターを製作しています。ジャック・ジョンソンをはじめ、多くのアーティストに愛されています。
ロメロのウクレレの特徴
グラミー賞受賞アーティスト、Daniel Ho(ダニエル・ホー)氏とのコラボレーションによって生まれたロメロ・クリエイションズの「Tiny Tenor」と「XS Soprano」は、コンパクトなボディに反してパワフルで歯切れの良いサウンドが特徴です。
すべてのモデルに単板を採用し、独自のブリッジ構造によって弦振動を最大限に伝え、豊かな響きを実現。演奏の安定性も抜群です。
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ヤマハがコルドバ(Cordoba)を傘下に
ヤマハのギター事業子会社である「Yamaha Guitar Group, Inc.」が、ウクレレブランドとして知られる「Cordoba Music Group, LLC」の持分を取得し、コルドバ(Cordoba)は、ヤマハの孫会社となりました。
これにより、ヤマハは、コルドバ製品の日本国内における販売および修理・サポート業務を2023年3月から開始しています。
「Cordoba」というブランドだけでなく、Cordoba社が所有するギターブランドの「Guild(ギルド)」、ギターピックアップブランドのDeArmond(ディアルモンド)、楽器ケースブランドのHumiCase(ヒュミケース)も含まれます。
コルドバ(Cordoba)について
「Cordoba」は1997年カリフォルニア州で創業し、ナイロン弦ギターとウクレレに特化。伝統とモダンを融合させた独創的なデザインが魅力です。
また、「Guild」は1953年ニューヨーク州で創業し、アコースティックギターを中心に、幅広いラインナップを展開。長い歴史の中で、数多くのミュージシャンに愛用され、音楽の歴史に深く刻まれてきました。
コルドバ(Cordoba)のウクレレについて
Cordobaのウクレレは、澄み切った高音と深みのある低音が絶妙に調和した、まるで歌声のような美しい音色です。クラシックギターの製法を取り入れることで実現した、豊かな低音は、楽曲に重厚感をプラス。一方、きらびやかな高音は、ソロ演奏に華を添えます。
まとめ
ヤマハのウクレレの現状についてお伝えしました。ヤマハのウクレレは、国産ならではの丁寧な手仕事と美しい仕上げが光る、豊かな響きのウクレレでした。復刻されればいいのですが。
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