ウクレレの人気ブランド一覧とそれぞれの魅力や特徴を徹底解剖!

世界には、ウクレレを製造しているメーカーがたくさんあります。その中でも、日本人が好むブランドを一覧にしました。また、それぞれの魅力や特徴を解説しています。

最初の1本を探している方、2本目、あるいは上位クラスのウクレレを検討している方は、参考にしてみてください。

 

ウクレレの人気ブランド一覧

ブランド名 メーカー所在地 製造国 備考
1 KAMAKA(カマカ) アメリカ(ハワイ) アメリカ(ハワイ) 日本総輸入代理店は黒澤楽器
2 KoAloha(コアロハ) アメリカ(ハワイ) アメリカ(ハワイ)
3 Kanile’a(カニレア) アメリカ(ハワイ) アメリカ(ハワイ)
4 G String(ジー・ストリング) アメリカ(ハワイ) アメリカ(本土)
5 Martin(マーティン) アメリカ(本土) アメリカ(本土)
6 KALA(カラ) アメリカ(本土) 中国
7 BIG ISLAND(ビッグ・アイランド) アメリカ(ハワイ) ベトナム
8 Cordoba(コルドバ) アメリカ(本土) 中国 ヤマハの傘下
9 ALA MOANA(アラ・モアナ) 中国
10 aNueNue(アヌエヌエ) 台湾 中国、ベトナム
11 Famous(フェイマス) 日本 日本 KIWAYAのオリジナルブランド
12 LUNA(ルナ) 日本 日本 KIWAYAのオリジナルブランド
13 KIWAYA(キワヤ) 日本 日本 KIWAYAのオリジナルブランド
14 MAHALO(マハロ) 日本 インドネシア キクタニミュージックのオリジナルブランド
15 Aria(アリア) 日本 アジア各国
16 Hanalei(ハナレイ) 日本 中国 島村楽器のオリジナルブランド
17 COTONE(コトネ) 日本 日本 島村楽器のオリジナルブランド
18 Seilen(セイレン弦楽器工房) 日本 日本
19 Sumi(SUMI工房) 日本 日本
20 Shimo Guitars(シモギターズ) 日本 日本
21 Frayns Guitars(フレインズギターズ) 日本 日本
22 Ancestor’s Ukulele(アンセスターズウクレレ) 日本 日本

※数字は便宜上のものでランクを示すものではありません。内容は、2024年8月現在のものです。

 

1.KAMAKA(カマカ)

KAMAKA(カマカ)のロゴ

1916年に設立されたKAMAKA(カマカ)は、ハワイのウクレレメーカーの中でも別格の存在です。100年以上の歴史を誇り、その美しい音色と確かな品質は世界中の音楽家に愛されています。1920年代に誕生したパイナップルウクレレというユニークな楕円形のウクレレでも知られています。

製造工程の大部分を手作業で行い、木材の選定からこだわって作られるウクレレは、まさに「最高峰」と呼ぶにふさわしいでしょう。

ジェイク・シマブクロ氏やハーブ・オオタ氏、ハーブ・オオタ・ジュニア氏など、世界的なプレーヤーにも愛用されており、ウクレレの音色を語る上で欠かせないブランドです。

<人気モデル:KAMAKA STANDARD HF-1>
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:ハワイアンコア単板
ネック:マホガニー
指板:ローズウッド(12Fジョイント/16F)
ブリッジ:ローズウッド
突板:ハワイアンコア
サドル&ナット:TUSQ
ペグ:GOTOH UPT
搭載弦:KAMAKAブラックナイロン弦
価格:約240,000円

 

2.KoAloha(コアロハ)

KoAloha(コアロハ)のロゴ

KoAloha(コアロハ)は、1995年創業の比較的新しいブランドですが、伝統的な製法と現代的なデザインを融合させた独創的な楽器が特徴です。サウンドは明るく、弾き心地も抜群です。カマカに次ぐ人気を誇り、幅広いラインナップも魅力で、初心者から上級者まで楽しめます。

コアロハのサブブランドであるKoAloha OPIO(コアロハ・オピオ)は、タイで、同じくKoAlana(コアラナ)は、インドネシアで製造されています。オピオが80,000円台~、コアラナは30,000円台~で購入できます。

 

<人気モデル:KoAloha KSM-00 UG>
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:ハワイアンコア単板
ネック:マホガニー
指板:マッカーサーエボニー (12Fジョイント/12F)
ブリッジ:ローズウッド
価格:140,000円

 

3.Kanile’a(カニレア)

Kanile'a(カニレア)のロゴ

Kanile’a(カニレア)は、ハワイ語で「輝く音」という意味を持つ、KAMAKA、KoAlohaに並ぶハワイ三大ウクレブランドの一つです。手頃な価格ながら、明るく軽やかな音色が特徴で、初心者から中級者まで幅広い層に人気があります。

UVフィニッシュやTRU(Total Resonating Ukulele)という特殊なブレイシングシステムの採用など、独自の技術を取り入れているので、ハワイの伝統的な雰囲気と、現代的なデザインが融合したウクレレを求める方にぴったりです。比較的新しいブランドながら、その高い品質と個性的なデザインで人気があります。
※UVフィニッシュ:紫外線で硬化するUVポリエステルフィニッシュによる塗装
※ブレイシング:ボディ内部に取り付けられた棒状の木材

価格帯:約130,000円~
中国製のカニレアのサブブランド「ISLANDER(アイランダー)」は、20,000円台で売られています。

 

4.G String(ジー・ストリング)

G String(ジー・ストリング)は、かつてハワイでKAMAKAと並び称されるほど高い評価を得ていた、歴史あるウクレレブランドです。デビッド・カビカ・ハード氏が1985年より趣味で始めたウクレレ作りが認められ、本格的な製作を開始。販売店を通さず受注生産というスタイルで展開し、高い評価を得ました。

しかし、デビッド氏が一時的にウクレレ製作を休止した時期があり、市場からG Stringの姿が消えてしまいます。その後、デレク・シミズ氏がG Stringを引き継ぎ、現在ではネバダ州ラスベガスを拠点にハンドメイドによる製作を続けています。かつての輝きを失うことなく、高い評価を得ています。

G String(G 弦)の名の通り、弦の品質にもこだわりを持っています。弦の音色が、「これぞハワイのウクレレ!」という感想を抱かせます。KAMAKA、Kanile’a、KoAloha、にG Stringを加えて、ハワイ四大ウクレブランドと言われる場合もあります。

<人気モデル:G String C1 SUN>
サイズ:コンサートサイズ
トップ材:ハワイアンコア単板
サイド・バック材:ハワイアンコア単板
ネック材:マホガニー
指板・ブリッジ材:エボニー
価格:330,000円

 

5.Martin(マーティン)

Martin(マーティン)は、ギターの世界では知らない人がいないほど有名なブランドですが、ウクレレにおいても非常に高い評価を受けています。1907年にウクレレの製造開始。ギター製作で培われた技術とノウハウが活かされ、ウクレレでありながら深みのある豊かな音が特徴です。

Style-0、Style-1、Style-2、Style-3、Style-5は、マーティン社のヴィンテージウクレレを代表するモデルです(Style-4は存在しない)。年代や状態、歴史的な価値と独特のサウンドから、多くのウクレレ愛好家に愛され、モデルによって価値が大きく変わりますが、特に初期のモデルや高級モデルは、高値で取引されています。

<現行の人気モデル>
モデル:Martin T1K-Uke
サイズ:テナーサイズ
ボディ:ハワイアンコア単板
ネック:セレクトハードウッド
指板:シッポ材(14Fジョイント/20F)
製作:メキシコ工場
価格:75,000円 Martin純正ケース付

モデル:Martin S1-Uke
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:マホガニー単板
ネック:セレクトハードウッド
指板:シッポ材(12Fジョイント/17F)
ペグ:Famous F-1ギアペグ(日本製)
製作:メキシコ工場
価格:60,000円 Martin純正ケース付

 

6.KALA(カラ)

KALA(カラ)は、2005年にカリフォルニア州で誕生した比較的新しいウクレレブランドですが、今や世界中で愛される人気のブランドへと成長しました。アメリカでのウクレレシェアはNo.1です。

高品質でありながら手頃な価格のウクレレを世に送り出すことを目標に設立されたKALAは、その目標を達成するため、木材の選定から製造工程まで徹底的にこだわり、幅広いラインナップを展開しています。

ハイクオリティな木材を使用しながらも、手頃な価格を実現している点が魅力です。価格帯は8,000円~50,000円位。また、デザインも豊富で、初心者から上級者まで、様々なプレイヤーのニーズに応えています。

<人気モデル>
KA-Sシリーズ:マホガニーボディのスタンダードモデル。初心者の方におすすめです。
KA-CEシリーズ:コンサートサイズのモデル。バランスの取れたサウンドが特徴です。
KA-SSTシリーズ:ソプラノサイズのオール単板モデル。本格的なサウンドを求める方におすすめです。

 

7.BIG ISLAND(ビッグ・アイランド)

BIG ISLAND(ビッグ・アイランド)は、ハワイの伝統と品質を重んじるウクレレブランドで、その名前はハワイ諸島の最大の島であるハワイ島(ビッグアイランド)に由来しています。

BIG ISLANDは、世界中のウクレレメーカーにコア材を供給しているメーカーでもあるので、ハワイ島のコア材への深い理解に基づいた高い品質と、美しいデザインは、多くのプレイヤーを魅了しています。

また、ハワイの象徴であるホヌ(HONU/ウミガメ)をヘッドにデザインすることで、ハワイの自然と文化を表現しています。ホヌのデザインは、ビギナーから上級者まで幅広い層に人気です。

エレキウクレレやエレキウクレレベースも展開しており、伝統的なハワイアンウクレレの製法を守りつつ、現代的なデザインや演奏性を追求しています。

 

<人気モデル:KXシリーズ>
モデル:KX-CTG
サイズ:コンサートサイズ
トップ、バック、サイド : 単板ハイグレードカーリーコア材
ネック : マホガニー材
指板:エボニー
ペグ:GOTOH製オリジナルペグ(コアボタン)
価格:約120,000円

 

8.Cordoba(コルドバ)

コルドバ(Cordoba)は、クラシックギターの伝統と現代的なデザインを融合させた、高品質なウクレレを製造しているブランドです(クラシックギターは米シェア1位)。特に、ナイロン弦のウクレレに定評があり、豊かな響きと演奏性の高さから多くのウクレレ奏者に愛されています。

Cordobaのウクレレは、クリアでバランスの取れた音が特徴です。クラシックギターの製法を取り入れることで、ウクレレでありながら深みのある低音域を実現しています。また、中高域の響きも良く、ソロ演奏やアンサンブルに適しています。

2023年2月、ヤマハは、Cordoba Music Groupを買収し、世界シェアを拡大する方針を明らかにしました。

<人気モデル:Cordoba U1S>
サイズ:ソプラノサイズ
トップ:マホガニー
バック&サイド:マホガニー
ネック:マホガニー
指板:パーフェロー
ブリッジ:パーフェロー
価格:約14,000円
※「U1-MS」の後継

 

9.ALA MOANA(アラ・モアナ)

ALA MOANA(アラ・モアナ)という名前は、ハワイの有名なショッピングセンター「Ala Moana Center」に由来していると言われています。※メーカーの所在地は不明です。

ALA MOANAのウクレレは、数千円から数万円までの幅広い価格帯で販売されています。シンプルでありながらエレガントなデザインが特徴で、ハワイアンテイストを取り入れた装飾も魅力です。

上位モデルにはマホガニーやスプルースなどの高品質な木材が使用されており、美しい音色を実現しています。

<人気モデル:AlaMoana UK260G/MH>
サイズ:ソプラノサイズ
トップ:マホガニー単板
サイド&バック:マホガニー単板
ネック:マホガニー
指板:ローズウッド
※ソフトケース付
価格:7,700円

 

10.aNueNue(アヌエヌエ)

aNueNue(アヌエヌエ)は、台湾のウクレレメーカーで、ブランド名はハワイ語で「虹」を意味します。その名の通り、カラフルで芸術的なデザインが特徴で、多くの演奏者に支持されています。アヌエヌエのウクレレは、音質と美しさを兼ね備えた一品です。

木材の選定から仕上げまで、細部にまでこだわって作られており、初心者から上級者まで満足できる品質です。ウクレレは台湾で設計され、中国で製造されています。高品質でありながら、手頃な価格で購入できるのも魅力のひとつです。

 

<人気モデル:aNueNue aNN-TM1E>
※ピックアップ搭載モデル
サイズ:ソプラノサイズ
トップ:ソリッド・マホガニー
サイド&バック:マホガニー
ネック:マホガニー
指板:ローズウッド
ピックアップ:aNueNue Mini U
※オリジナルギグバッグ付
価格:16,000円~23,000円

 

11.Famous(フェイマス)

Famous(フェイマス)は、、国産ウクレレブランドとして長年愛され続けている老舗ブランドです。1919年に蓄音機の販売・修理会社として創業を開始。2002年にウクレレの専門会社として「KIWAYA」という呼称になり、品質と演奏性の高さから、多くのプレイヤーに愛され続けています。

ボディは、単板のような薄さと合板の強度を兼ね備えた3層構造(トリプルレイヤード)で、これにより、音色の豊かさだけでなく、演奏中のボディの振動を抑え、よりクリアなサウンドと高い耐久性も実現しています。

Famousは、初心者向けのモデルも充実しているため、初めてウクレレを始める方でも安心して選ぶことができます。長く愛用できる高品質なウクレレを探している方、日本製の高い技術力で作られたウクレレを手にしたい方におすすめです。

<人気のモデル:Famous FS-5G>
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:ハワイアンコア合板
ネック:マホガニー
指板:ローズウッド(12Fジョイント/15F)
価格:32,000~37,000円

 

12.LUNA(ルナ)

LUNA(ルナ)は、Famousと同じく「KIWAYA」のオリジナルブランドです。KIWAYAは、1950年代のハワイアンブームの中で一世を風靡した日本製ウクレレ「LUNA」を1993年に復刻し、現代に蘇らせました。

マホガニー単板を使用し、マット塗装を施すことで、音切れの良さと深みのある豊かな音色を実現しています。国産ならではの丁寧な作り込みが特徴で、木材本来の温もりを感じさせるヴィンテージ感のあるルックスも魅力です。

 

<人気モデル:LUNA MV-3Sf>
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:フィジーマホガニー単板
ネック:アフリカンマホガニー
指板:ローズウッド(12Fジョイント/17F)
ブリッジ:パーフェロー
サドル&ナット:牛骨
価格:146,300 円
※「LUNA MV-3S」の後継
※Martinのヴィンテージウクレレ「Style-3」モデルのスペックを、可能な限り再現した人気のモデル。

 

13.KIWAYA(キワヤ)

KIWAYA(キワヤ)は、名前の通り、Famous、LUNAと同じく「KIWAYA」のオリジナルブランドです。KIWAYAは、海外向けのブランドでしたが、2015年より、日本でも販売が開始されました。

ストラミング演奏に最適化された本モデルは、サイドに配置されたポジションマーク、太めのジャンボフレット、弾き心地の良いUシェイプネックなど、演奏性を高めるための工夫が凝縮されています。

厳選されたトーンウッドが奏でるパワフルな音量と、厚みのある豊かな弦鳴りは、コンパクトなボディからは想像もできないほどの迫力です。高いプレイアビリティも魅力の一つで、国内外のプロミュージシャンからも高い評価を得ています。

KIWAYAには、上位モデルの他に「Student Model」というモデルがあります。最初の1本として低価格で提供しています。音抜けの良さと標準弦にフロロカーボンを使用しているため、大きな鳴りが特徴です。KIWAYA Student Modelは中国製ですが、国内で検品後、出荷しています。

<人気モデル:KIWAYA Student Model KSU-1>
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:マホガニー合板
ネック:マホガニー
指板:ブラックウォールナット(12Fジョイント/12F)
エンドピン:ボディエンド×1(取付済み)
価格:約10,000円
※ソフトケース付

 

14.MAHALO(マハロ)

MAHALO(マハロ)は、ハワイ語で「ありがとう」や「感謝」を意味する言葉です。日本の楽器販売代理店キクタニミュージックが手がけるウクレレブランドとして、1999年に誕生しました。わずか20年で、MAHALOは総出荷数世界一を誇ります。

インドネシアの自社工場で、エントリーモデルから上級者向けモデルまで幅広く製造しており、初心者でも手が届きやすい価格帯が魅力です。カラフルでポップなデザインから、本格的なルックスのものまで、様々なデザインのウクレレを取り揃えています。

<人気モデル:MAHALO MJ1 TBR>
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:ナトー
ネック:マホガニー
ブリッジ&フィンガーボード:ティーク
※キャリングバッグ付
価格:約7,000円

 

15.Aria(アリア)

Aria(アリア)は、1956年に創設された荒井貿易株式会社のオリジナルブランドです。

手頃な価格でありながら、質の高いウクレレを提供しており、初心者から上級者まで幅広い層に対応しています。Ariaのウクレレは、そのバランスの取れた音色と優れた耐久性が魅力です。

例えば、「Aria AU-1」は、マホガニー材が奏でる柔らかく甘いサウンドが魅力のソプラノウクレレです。5,000円という低価格でありながら、牛骨サドルやアキーラナイルガット弦など、素材にもこだわり、豊かな表現力を実現しています。AU-1は、演奏者の心を惹きつける一本です。

<人気のモデル:ARIA AU-1>
サイズ:ソプラノサイズ
トップ:マホガニー
バック&サイド:マホガニー
ネック:オクメ
指板&ブリッジ:ウォルナット
価格:5,000円~7,000円

 

16.Hanalei(ハナレイ)

Hanalei(ハナレイ)は、2002年から続く島村楽器のオリジナルブランドです。弦高が低く、弾きやすいネック形状など、初めてウクレレを手に取る方でも無理なく演奏できるように設計されています。

高品質な素材と丁寧な仕上げにもかかわらず、リーズナブルな価格設定が魅力です。初心者にも手が届きやすく、ウクレレを始めたい人に最適です。

<人気のモデル:Hanalei HUK-80>
ボディ トップ:マホガニー単板
ボディ サイド・バック:マホガニー
ネック:ナトー
フィンガーボード:ローレルウッド
ブリッジ:ローレルウッド
ナット・サドル:牛骨
※ソフトケース付
価格:10,000円

 

17.COTONE(コトネ)

COTONE(コトネ)は、島村楽器のオリジナルブランドです。2002年に「Kaala(カアラ)」というブランドがスタートし、2013年には「KA’ALA」としてリニューアル。

そして、2017年、日本のウクレレを世界に発信するために、日本らしい「COTONE」という名前に変更されました。ロゴは、「C」の中に富士山と波がデザインされています。

もちろん、名前やロゴを変えただけではありません。世界中の森林から厳選された希少なトーンウッドを日本の伝統的な弦楽器製作技術を用いて丁寧に加工。ハワイアンコアやマホガニーといった定番材にとらわれず、様々な木材の特性を最大限に引き出すことで、伝統的なスタイルを継承しつつ、現代の音楽シーンに求められる多彩なサウンドを実現しています。

<人気のモデル:COTONE CS3S NAT>
ボディ:オバンコール合板
ネック:マホガニー
フィンガーボード:ローズウッド
ブリッジ:ローズウッド
価格:33,000円

 

18.Seilen(セイレン弦楽器工房)

Seilen(セイレン弦楽器工房)は、長野県に拠点を置くウクレレ製作がメインの工房です。かつて、「T’s Ukulele(ティーズウクレレ)」という半量産のモデルがありましたが、現在は、高橋信治氏が一人で全行程をすすめる「Seilen」というモデルのみになっています。

基本は、オーダーメイドで、注文から納期まで、約1年かかります。Seilenは、一本一本の楽器に対して細部にわたるこだわりを持ち、音質や仕上げに妥協がないのが特徴です。工房では、伝統的な製法を尊重しつつも、現代的なデザインや素材も取り入れて、新しいサウンドを追求しています。

<標準仕様>
ボディ:ホンジュラスマホガニーやハワイアンコアなど
ネック:ホンジュラスマホガニー
指板・ブリッジ:インディアンローズウッド
ナット・サドル:牛骨
ペグ:GOTOH UPTペグ
ポジションマーク:アバロンドット3mm
サイドポジションマーク:プラスティックドット
ローゼット:アバロン
塗装:ウレタンベースの艶消し仕上げ

<基本仕様の価格>
ソプラノ:130,000円~
コンサート:150,000円~
テナー:170,000円~

Seilen公式サイト>https://seilen.co.jp/

 

19.Sumi(SUMI工房)

Sumi(SUMI工房)は、長野県で鷲見英一(すみえいいち)氏が1986年に立ち上げた、ウクレレ、ギター、マンドリンを製作しているブランド名(工房名)です。

鷲見氏が手がける楽器は、その卓越した技術と美しい音色から、国内外のプロミュージシャンやウクレレ愛好家に高く評価されています。

「高音質」「響きの良さ」「演奏のしやすさ」を実現するため、厳選された木材と熟練の技術を駆使。ワシントン条約により入手困難となった希少材の代替として、国産材・地産材の研究を重ね、エゾアカマツ、ケヤキ、アンズなど、様々な木材の特性を活かした楽器を生み出しています。

長野県千曲市産のアンズを使用した「あんずウクレレ」は、その美しい音色とデザインで、ウッドデザイン賞を2年連続受賞。演奏者の理想を形にすることを理念とし、オーダーメイドによる世界に一つだけの楽器製作にも対応しています。

<人気モデル:Sumi UK シリーズ>
MartinのStyle-3、Style-3K、Style-5などのレプリカが人気です。入荷後すぐに売り切れます。
Sumiの取扱店:CULTIVATE UKULELE(カルチベイトウクレレ)島村楽器

 

20.Shimo Guitars(シモギターズ)

Shimo Guitars(シモギターズ)は、1982年に志茂崇弘(しもたかひろ)氏が設立したハンドメイドギターブランドです。

設立当初は、アコースティックギターやエレキギターの製作・販売のみでしたが、1992年からはウクレレ制作も開始し、「シモレレ」の愛称で親しまれています。すべての工程を一人で担うルシアーの先駆者として、伝統と革新を融合させた独創的な楽器を生み出し続けています。その高い人気から、オーダーメイドは数年待ちとなるほどです。

Shimo Guitars 公式サイト>https://shimoguitars.com/

 

21.Frayns Guitars(フレインズギターズ)

Frayns Guitars(フレインズギターズ)は、磯田洋介(いそだようすけ)氏が2019年に山梨県北杜市で立ち上げたブランドです。

SUMI工房にて17年間師事した鷲見英一氏のもとで培った伝統的な技術を礎に、磯田氏独自のセンスと情熱が込められたウクレレは、多くの音楽愛好家から支持されています。

エバラ健太氏をはじめとする数々のアーティストも愛用し、その高い品質と唯一無二のデザインは、世界中の音楽シーンで注目を集めています。

<人気のモデル:Frayns FRUK-3KS>
サイズ:ソプラノサイズ
ボディ:ハワイアンコア単板
ネック:ホンジュラスマホガニー
指板:エボニー
12フレットジョイント・17フレット仕様
ブリッジ:ハワイアンコア
ペグ:Gotoh UPT
※ハードケース付
価格:200,000円
※「FRUK-3KS」は、マーティンの「Style 3K」をベースに、磯田氏の独創性が加わった人気のモデルです。

Frayns Guitars の公式サイト>https://www.frayns.com/

 

22.Ancestor’s Ukulele(アンセスターズウクレレ)

Ancestor’s Ukulele(アンセスターズウクレレ)は、坂井ハジメ氏が手がけるウクレレのブランドです。

ブランド名には、「祖先から受け継がれたものを未来へと伝える」という思いが込められており、その理念が楽器作りに反映されています。

大型機械を使わず、手工芸的な製作方法と厳選された素材を使って、独自のサウンドとデザインを特徴としています。他のウクレレとは一線を画す、深みのあるサウンドを楽しみたい方におすすめです。

カスタムオーダーで、自分だけのオリジナルのウクレレを作ることができますので、自分だけの特別な一本を探している方は、公式サイトを訪れてみてください。

Ancestor’s Ukulele の公式サイト>https://www.ancestorsuku.com/

 

まとめ

日本人が好むブランドとその魅力をご紹介しました。有名なブランドは網羅できていると思います。ただ、日本に工房を構えるルシアーは、紹介しきれていません。

近年、ウクレレは、再び人気を集めています。ウクレレは、弦が少なく、コードも押さえやすいので、初心者でも比較的短期間で弾けるようになれるのが、人気を集めている一つの要因になっているのではないでしょうか。

ウクレレの音色は心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらします。この「癒し効果」こそが、ウクレレの最大の魅力だと私は思います。

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