後悔しないウクレレの選び方【初心者必見】失敗しないためにも

 

陽気な音色で人気のウクレレ。興味はあるけれど、いざ始めるとなると「どんなウクレレを選べばいいか分からない…」という方も多いのではないでしょうか?

楽器選びは、あなたのウクレレライフを左右する重要なポイント。最初に妥協してしまうと、後々「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性も。

そこで今回は、初心者の方がウクレレ選びで失敗しないためのポイントを分かりやすく解説します。この記事を読めば、自分にぴったりの1本を見つけられます。

 

初心者におすすめのウクレレ

後悔しないウクレレの選び方のポイントは、次の4つです。

1.ウクレレのサイズ
2.「ストレートペグ」にするか「ギアペグ」にするか
3.フレットの数
4.ウクレレの価格

それぞれについて解説していますので、ご覧ください。

 

初心者に適したウクレレのサイズは?

ウクレレには、次の4つのサイズがあります。

(1)ソプラノウクレレ
(2)コンサートウクレレ
(3)テナーウクレレ
(4)バリトンウクレレ

もっとも小さいサイズが、(1)ソプラノウクレレです。(2)、(3)、(4)と順に、ボディサイズが大きく、また、ネックが長くなります。ネックが長くなる分、音域が広がります。

初めてウクレレを手にするなら、「ソプラノウクレレ」をおすすめします。コンパクトで扱いやすく、弦がゆるめなので指が痛くならないというメリットがあります。

明るく軽やかな音色が特徴で、ハワイアンミュージックとの相性も抜群です。

ただし、アコースティックギターやエレキギターを弾く方にとっては、ソプラノサイズは小さいので弾きにくいと感じるかもしれません。ギター経験者には、コンサートサイズの方がよいかもしれません。

私は、アコースティックもエレキも弾きますが、ウクレレはソプラノサイズを愛用しています。要は、「慣れ」の問題ではないでしょうか。

手が小さい人や女性の方は『ソプラノ」サイズ、手が大きい人は「コンサート」サイズにすればよい、という意見がありますが、手の大きさはあまり関係ないと私は思います。

また、ソロを弾くにはコンサートサイズが良いとされますが、ソプラノサイズでもソロは十分弾けます。ソロが弾けるようになったら、ソロが弾きたくなったら、コンサートサイズを検討されたらよいと思います。

※ボディの大きさはソプラノサイズで、ネックの長さがコンサートサイズという「ソプラノ・ロングネック」というウクレレもあります。音域は広がりますが、コンサートサイズより迫力に欠けます。
※ソプラノとコンサートの中間サイズの「ミディアム」、コンサートとテナーの中間サイズの「コンテナ」がありますが、流通が少ないうえに、少々値段が張ります。

 

「ストレートペグ」か「ギヤペグ」か

ペグとは、弦を巻く装置のことです。ウクレレのペグは、「ストレートペグ」と「ギヤペグ」の2種類があります。ストレートペグは、「フリクションペグ」とも呼びます。

それぞれの「メリット」と「デメリット」をみていきましょう。

 

ストレートペグ(フリクションペグ)のメリットとデメリット

ストレートペグ(フリクションペグ)は、ヘッドの裏にネジがあります。

<メリット>
・弦がゆるんでもすぐに音程を調整できる。
・ヘッドの方に重心が傾かないので演奏しやすい。
・ギアペグより軽量でなので、楽器全体の重量が軽くなり、バランスが良くなる場合がある。
・伝統的なウクレレの外観になる。
・シンプルなメカニズムで作られており、修理やメンテナンスが比較的簡単である。

<デメリット>
・弦がゆるみやすいので音程が狂いやすい。
・チューニングの微調整が難しい。

 

ギアペグのメリットとデメリット

<メリット>
・演奏中に弦がゆるみにくいので、長時間音程が安定する。
・弦を微調整しやすく正確なチューニングが可能。
・操作が簡単で、少ない力で弦を張ることができる。

<デメリット>
・ギヤが金具なので重心がヘッドに傾き、なれるまでは演奏しにくい。
※最近は、ギヤが軽量化されていますので、あまりストレスを感じることはなくなっています。
・ギアペグの見た目が伝統的なウクレレの外観にそぐわない。

初めてウクレレを手にするなら、チューニングや弦の張り替えが簡単な「ギアペグ」をおすすめします。

 

フレットの数-ソプラノウクレレの場合-

伝統的なソプラノウクレレは、最大12フレットまでです。最近では、ジョイント部分は12フレットですが、さらに15フレットまであるウクレレが多くなってきました。

フレットの数が多くなると、それだけ高音域まで演奏ができます。将来、上達したときのことを考えれば、13フレット以上あるソプラノウクレレをおすすめします。

しかし、初歩の段階では、13フレット以上を使うことは、まずありません。最初の頃は、コード弾きでジャガジャガやることで精一杯だと思います。

ジャガジャガとストロークする際には、サウンドホールより上の方でおこないますが、上の写真の「Famous FS-1G」のように、指板とフレットが15まであることで、その箇所に指(爪)があたってしまい、じゃまと感じることもあります。

「伝統的な(ソプラノ)ウクレレは、12フレットまで!」と、こだわっている上級者もいます。

結論:初歩の段階では、ソプラノウクレレは、12フレットあれば十分です。ただし、気に入ったウクレレが、13フレット以上ある場合は、それはそれでOK。

 

初めてのウクレレの価格は?

初めてウクレレを購入するなら、10,000円前後から20,000円前後を目安にすると、後々、ウクレレが部屋のインテリアの一つになってしまっても、後悔しないでしょう。

5千円程度のウクレレがありますが、音程がすぐ狂うのでオススメできません。

「いやいや、5千円程度のウクレレでも十分弾けるよ」と言う人は上級者です。上級者だからバランスの悪いウクレレでも乗りこなせるのです。音程が悪いまま弾いていると上達しません。

ただし、あとでご紹介しますが、「アリアARIA)」という日本のメーカーは、初心者用・入門用として品質のよいソプラノウクレレを5千円前後で提供しています。

 

ウクレレに使用されている木材と価格帯

ウクレレに使われる木材は、音色や見た目だけでなく、価格にも大きく影響します。一般的に、高価な木材ほど音質が良く、希少価値が高い傾向があります。

木材を「後悔しないウクレレ選び」の基準にすると混乱しますので、参考までにご覧ください。以下、代表的な木材とその特徴、価格帯をご紹介します。

 

アカシア(Acacia)

特徴:明るく張りのある音色。価格帯が比較的安価で、初心者向け。
価格帯:数千円~数万円

 

コア(Koa)

特徴:ハワイ原産の木材で、ウクレレの音色としては非常にバランスが良く、暖かみがあります。美しい木目が特徴で、見た目も豪華です。マホガニーとハワイアンコアの中間のような音色。柔らかく優しいサウンドが楽しめます。ソリッド・コア(全体がコア材で作られたもの)は非常に高価です。
価格帯:数万円~数十万円

 

メイプル(Maple)

特徴:明るく、クリアな音色が特徴です。高音域がよく響き、カッティングプレイやソロプレイに向いています。木目が美しく、さまざまなデザインが楽しめます。
価格帯:数万円~数十万円

 

シダー(Cedar)

特徴:暖かく、柔らかな音色が特徴です。低音域が豊かで、落ち着いたトーンを持っています。
価格帯:数万円~数十万円

 

スプルース(Spruce)

特徴:明るくクリアな音色と豊かなサステイン(余韻)が特徴。軽快な演奏に適しています。特にトップ材としてよく使用され、高音域の響きに定評があります。
価格帯:数万円~数十万円

 

マホガニー(Mahogany)

特徴:深みのある音色と豊かな音量が特徴。ジャンル問わず幅広く使えます。中音域が豊かで、ストロークプレイに向いています。木目はシンプルで美しいです。
価格帯:数万円~数十万円

 

ローズウッド(Rosewood)

特徴:深みのあるリッチな音色が特徴です。木目が美しく、見た目も豪華です。
価格帯:5万円~数十万円

 

ハワイアンコア(Hawaiian Koa)

特徴:美しい木目と温かみのある音色が特徴です。高音から低音までバランス良く響き、上品なサウンドが楽しめます。
価格帯:10万円~数十万円

 

初心者向けのウクレレブランド

ハワイの三大ウクレレメーカーは、カマカコアロハGストリング。中でも「カマカ(KAMAKA)」は、ウクレレの王様と呼ばれています。カマカは、ハワイアンに最もよくあった音色を奏でると言われています。

ハワイの三大ウクレレメーカーのウクレレの価格は、10万円を下りません。

そこで、手ごろな価格で高品質なウクレレを製造販売しているメーカーをいくつかご紹介します。メーカーごとにご紹介しているのは、売れ筋のソプラノウクレレです。

 

アリア(ARIA)

アリア(Aria)は日本のメーカーで、クラシックギター、エレキギターなど、低価格でありながら高いコストパフォーマンスを実現していると評判です。

ウクレレに関しては、初心者用から上級者用まで、幅広くラインナップされています。

5千円前後で売られている「AU-1」というソプラノウクレレは、初心者用、練習用として人気があります。日本の楽器メーカーだけあって、5千円でもつくりがしっかりしています。

最近の「AU-1」には、ストラップ用のエンドピンが付いています。

<AU-1の使用木材>
トップ:マホガニー
バック&サイド:マホガニー
ネック:オクメ
指板:ローズウッド

↓↓ プロが弾くと5千円のウクレレとは思えません! ↓↓

 

カラ(KALA)

カラ(KALA)は、アメリカ本土でのウクレレ販売シェアがNo.1のメーカーです。高品質でありながら低価格なところが、日本でも人気があります。

KAシリーズは、初心者向けのエントリーモデルから、上級者向けのモデルまで幅広く展開。マホガニーやコア材など、さまざまな材質のウクレレが揃っています。

KS-15Sの価格:約14,000円

<KA-15Sの使用木材>
トップ:マホガニー
バック&サイド:マホガニー
ネック:マホガニー
指板:ウォルナット

 

フェイマス(Famous)

フェイマスは、日本のウクレレ老舗メーカーです。細部にこだわりがあり、安定した品質で、豊かな音質であるところが人気です。明るく軽やかな音色が魅力です。

価格が安くなれば、全く同じモデルでも、こちらは音が良くて、こちらは音が悪いといったような、個体差がでてきます。その点、日本製は安定しています。

フェイマス「FS-1G」の価格:18,000円~22.000円

<FS-1Gの使用木材>
トップ:マホガニー合板
ネック:マホガニー
指板:ウォルナット(12Fジョイント/15F)

「FS-1」というモデルもよく売れていますが、ペグが「ストレートペグ(フリクションペグ)」なので注意が必要です。「FS-1」の価格は2万円前後です。

 

ハナレイ(Hanalei)

ハナレイは、島村楽器が2002年から展開しているオリジナルウクレレブランドです。「気軽に始めて頂けるウクレレ」をコンセプトに、初心者から経験者まで幅広いプレイヤーに人気があります。コストパフォーマンスが高く、初心者でも弾きやすいウクレレとして人気があります。

ハナレイの2つの人気モデルを聴き比べてみましょう。

いかがでしょうか、最初が「HUK-10G」(6,000円)で、次が「HUK-100」(13,500円)です。※「HUK-100」は廃番になり、後継モデルは「HUK-100G」(16,000円)になっています。

<HUK-10Gの使用木材>
ボディ:サペリ
ネック:ナトー
指板:ローレルウッド

<HUK-100Gの使用木材>
ボディ:マホガニー単板
ネック:ナトー
指板:ローレルウッド

 

まとめ

後悔しないウクレレの選び方のポイントをお伝えしました。ウクレレを初めて購入される方は、次の4点をチェックされると、ほぼ失敗しないでしょう。

・ウクレレのサイズ:ソプラノサイズ
・ペグ:ギアペグ
・フレットの数:ソプラノの場合12フレット(13~15フレットあってもOK)
・価格:10,000円前後~20,000円前後

ウクレレに使用されている木材については、参考程度にとどめてください。

最初の1本は、「アリア」、「カラ」、「フェイマス」、「ハナレイ」といったメーカーのウクレレを選ぶと、後悔はしないと思います。

それぞれの理由については、記事にもどって読み返していただければ幸いです。

 

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