ウクレレは、その小さなボディから美しい音色を奏でる楽器ですが、正しい保管方法を知らないと音質が劣化してしまうことがあります。
特に湿度管理は、ウクレレのコンディションを保つ上で非常に重要な要素です。初心者の方でも簡単に実践できる湿度管理の方法を知っておくことで、ウクレレの寿命を延ばし、常に最高の音色を楽しむことができます。
このブログでは、ウクレレの正しい保管方法と湿度管理のポイントについて詳しく解説します。ぜひ参考にして、大切なウクレレを長く愛用してください。
ウクレレの保管方法と良好な状態を保つための基本知識
ウクレレを良好な状態で保つためには、適切な「保管方法」が欠かせません。ウクレレを良好な状態にするポイントは次の4つです。
1.適切な湿度を知る
2.加湿器や除湿器を活用する
3.楽器用湿度調整剤を使用する
4.弦の張りを適度に緩めておく
ここからそれぞれのポイントについて、1つずつ詳しく解説していきます。
ウクレレに適切な湿度範囲は40~60%
ウクレレの湿度管理は、楽器の寿命と音質を保つために非常に重要です。特に日本のような湿度の高い環境では、適切な管理が欠かせません。
ウクレレに適切な湿度は、「40~60%」です。この範囲を維持することで、ウクレレの木材が乾燥や湿気によるダメージを受けにくくなります。※ちょうと真ん中の50%が目安です。
湿度が低すぎると木材が収縮し、割れや反りの原因になります。一方、高すぎる湿度は、カビ発生の原因になり、また、木材の膨張や接着剤の劣化を引き起こすことがあります。
ウクレレの保管方法としては、湿度計を使用して常に湿度を監視し、必要に応じて加湿器や除湿器を使用することが推奨されます。
また、ウクレレ専用の「ハードケース」に保管することで、外部環境からの影響を最小限に抑えることができます。適切な湿度管理を行うことで、ウクレレの音質や演奏性を長期間維持することができます。
加湿器や除湿器の活用法
加湿器や除湿器は「ウクレレ」の保管において非常に重要な役割を果たします。特に木製の楽器は湿度の変化に敏感で、適切な湿度を保つことが長寿命の鍵です。
ウクレレに理想的な湿度(40%~60%)を保つためには、加湿器や除湿器を使用します。加湿器は乾燥した冬季に特に有効で、除湿器は梅雨時や夏季に活躍します。※除湿器はエアコンでOKです。
ウクレレを保管する際は、ウクレレの近くに湿度計を設置し、適切な湿度をモニタリングすることが重要です。湿度管理を怠ると、音質や演奏性にも悪影響を及ぼします。したがって、定期的に加湿器や除湿器を点検し、適切な環境を維持することが大切です。
楽器用湿度調整グッズがおすすめ
まず、ケースに入れずにウクレレを置く場合は、ウクレレのすぐ近くに湿度計を置きましょう。湿度が高い梅雨、乾燥する冬場には特に注意をはらいましょう。
ケースに入れてウクレレを保管する場合、楽器の湿度管理をしている人の多くは、「湿度調整剤」を使っています。湿度調整剤は、お菓子の袋などに入っている「乾燥剤」とは違います。
湿度調整剤は、ウクレレに理想的な湿度である40~60%に保ってくれるグッズです。湿度が高い時には湿気を吸い取り、湿度が低い乾燥時には水分を吐き出します。
ウクレレと一緒にケースに入れておくだけす。湿度調整剤の有効期限は、商品によって異なりますが、半年から1年をめどに交換するのが一般的です。値段は、1個1,000円前後です。
弦の張りを適度に緩めておく
ウクレレを長期使用しない場合は、弦の張りを適度に緩めておきましょう。弦の張りを適度に緩めておくことで、ネックの反りを防ぐことができます。
ウクレレハンガーやスタンドでの保管方法
ハンガーやスタンドを使うことでウクレレを見せる形で飾ることができます。美しいデザインのウクレレをインテリアの一部として楽しめます。
ここでは、ハンガーとスタンドについて詳しく解説します。
ウクレレハンガーでの保管方法
ウクレレハンガーはウクレレを保管するための便利でスタイリッシュな方法です。
ウクレレを弾きたくなったら、すぐに手に取ることができます。置き型のスタンドに比べ、床面の占有率が下がり、また、楽器を垂直に保管するため、ネックの変形を防ぐことができます。
ハンガーからウクレレがズレ落ちると壊れる可能性がありますので、転落防止付きか、受けの部分がV型のものをおすすめします。たいていは、ギターハンガーとして売られています。
ウクレレを壁に掛けると、直射日光や温度・湿度の変化にさらされる可能性がありますので、これまで述べたウクレレ保管の注意点をチェックしてください。
ウクレレスタンドを使用する際の注意点
ウクレレを保管する際、スタンドの選び方に注意が必要です。まず、スタンドの「安定性」が重要です。ウクレレが倒れると、傷がつく恐れがあります。
次に、スタンドの「素材」にも注目してください。金属製のスタンドは頑丈ですが、ウクレレに接触する部分が柔らかい素材で覆われていることを確認しましょう。
また、スタンドの「サイズ」も重要です。ウクレレのサイズに合ったスタンドを選ぶことで、楽器がしっかりと固定されます。
スタンドの設置場所などの注意点は、これまで述べたとおりです。
ウクレレのメンテナンスと日常のケア
ウクレレのメンテナンスと日常のケアは、楽器の寿命を延ばし、常に良い音を保つために重要です。
ここでは、ウクレレのボディやネックの汚れと弦の交換時期について解説します。
ウクレレのボディやネックの汚れ
ウクレレのボディやネックの汚れは、乾いた布で優しく拭き取ることで清潔を保ちます。
楽器用クロスが売られていますので、これで軽くボディやネックの汚れを拭き取ります。
通常、楽器用クロスで軽く拭き取るだけでOKですが、指板の汚れが目立つ場合は、指板用オイルを使用します。オイルなので、あまり指板につけすぎると指板が湿気てしまいますのでよくありません。
指板に数滴つけて、クロスで拭きあげるだけにしておきましょう。
ウクレレの弦交換時期とそのタイミング
ウクレレの弦交換は、音質を保つために重要な作業です。弦が古くなると音がくすみ、演奏の楽しさが半減します。使用頻度や演奏スタイルによっても異なりますので、自分のウクレレの状態をよく観察しましょう。弦が錆びたり、色が変わったりしたら交換のサインです。
また、弦の裏側を触ってみて、弦と金属のフレームがあたる部分が凸凹していたら交換しましょう。
全くウクレレを使っていなくても弦は劣化しますので、最低1年ごとに交換することをおすすめします。
まとめ
ウクレレに限らず、楽器にとって一番の大敵は「湿度」です。
ウクレレに最適な湿度40%~60%を保つことが重要です。
そのためには、加湿器や除湿器(エアコン)の使用、または、湿度調整剤の使用は必須と言えます。
また、最適な場所にウクレレを置いておくことも必要です。
適切に保管して、大切なウクレレを長く愛用してください。